スリップリング修理

kamei-sv_q556e82s

約2年前に納入した製品、陸電リール巻取機です。フェリーが停泊した際、船内にある発電機を使わず陸地から船に給電する為に、船と陸電を繋げる大きなケーブルを出し入れするウインチです。
船用のデッカイ電源ケーブルみたいなものです。
(家電でコンセントに挿すイメージです)

ケーブルを巻き取るのでドラムが回転します、回転したドラムが何処で停止しても電気を供給する接触端子が必要になります、その役目を果たすのがスリップリングになります。

スリップリング本体です、定格はAC200V,200A,3相です。
リング1個に通電用のカーボンブラシ2個が接触し200Aまで荷電出来ます。
今回はブラシ2個の内1個が何らかの原因で未接触になり、1個だけに電流が流れその結果・・・・・・。

焼損しました・・・(泣)
このままでは、通電に支障があるのと使い続けると焼損部が酷くなる可能性が高いので、リングをとにかく磨き倒します。

磨き倒しました・・・ハアハア(*´Д`)
焼損で出来た窪みは消しきれませんでした、しかし現状ではこれが精いっぱいなので、お客様には現状で様子を見てもらうこととなりました。
しかし今後の状況によっては、リング本体の新品交換も視野に入れなければなりません・・・・ものすごく高価ですが・・・・。

リング3個とも磨いて復旧します、現在は問題なく使用されているようです。
電気は目に見えないので取り扱いやメンテナンスは慎重に行わないと危険です、最悪死亡します。

船舶向けに限らず、装置全般、設計ご提案致します。
お気軽にご連絡ください。