パイロットラダーリール製作

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アフターパーツ部門から受注がありました、パイロットラダーリール(以下ラダーリール)の製作です。
ラダーリールは商船(コンテナ・石炭・車等を運ぶ船)に必ずついている装置で、装置名のパイロットは各港に居る水先案内人のことを指します。
航空機に例えると空港の管制塔から着陸許可をもらい指定された方角から指定された滑走路に着陸します、この管制塔の役割が水先案内人です。
水先案内人は遠隔指示ではなく船に直接乗り込んで船長に入港・出港時の操船の指示を出します。
その水先案内人が海上で乗下船する為の梯子を格納する装置です。
ちなみに、乗船時はヘリコプターで来て、降りるときは出港中(船は走ってます)に迎えに来たタグボートに乗り移る時に使用する港もあります。
私は直接聞いたことは無いのですが、たまに案内人が誤って海に転落し死亡事故になるときもあるようです、命に直結する装置の為、細かい規定が設けられています。
前置きが長すぎました・・・とにかく各部品を製作します。
梯子を巻き取るリールと奥にあるのが台です。

左が装置を駆動するエアモーター、右がモーターを固定する金物。

日本製のエアモーターです、駆動源は電気でも油でも出来ますが、取り回しの安全度と手軽さは空気が一番です、欠点は効率と音。

台とドラムを合体させます。

エアモーターを使用する際に必ず必要な、フィルターとルブリケータ。
フィルターで空気のゴミを取り空気に油を添加します、これが無いとエアモーターは簡単に壊れます。
写真が上下逆なのは、この装置が天井に付くタイプなので製作時は天井側が下になっています。

完成!

船舶装置に関わらず、どんなご相談でもお受けいたします。
お気軽にお問合せください。

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